薪ストーブ
別荘+薪ストーブ+は最高の組み合わせ、より快適な別荘ライフのために薪ストーブは最強かつ必須アイテム
富士見高原の別荘は、標高1200mの高地に建てるため、外断熱の高気密・高断熱にすることで、薪ストーブ一台で全室暖まるようにしました。1階はLDKと和室で77平方メートル、2階は54平方メートルで3室あり、23平方メートルが吹き抜けの木造総2階建て住宅です。リビング吹き抜けの中央に「バーモントキャスティング社の薪ストーブ、レゾリュート・アクレイム」を設置しました。
アクレイムにした理由は住宅の大きさと、なんと言ってもトップローディング(薪入れ用に上蓋が開きます)が魅力でした。薪ストーブとは「究極の別荘小道具である」と言えます。天板をオープンにして網をのせて、お餅を焼いたり、お肉を焼いたり、網焼き棒や五徳を利用すれば、ストーブクッキングが楽しめます。何を焼いても後かたづけが必要ないのでとても便利で、上蓋の開閉時間によってスモーク風味の味加減が自由自在に調理できる面白さもあり、一度使うと止められせん。
一方、高気密・高断熱住宅に薪ストーブを設置した場合、様々な問題点もあります。薪ストーブと高気密・高断熱住宅の相性は良いとは言えませんが、それ以上に巻きストーブの価値は大きく、そこを使いこなしてこその楽しみや炎を操る楽しさは格別です。
多くの方が薪ストーブ選定について悩むのはその大きさです。まして薪ストーブは趣向品めいたところがあるので、薪ストーブのデザインに「一目惚れ」してしまい、そのストーブの性能については意識していないことも要因です。そもそも多くの薪ストーブは鋳物で出来ており、まずストーブ自身が暖まらないと薪ストーブは効果を発揮しません。また、今日の薪ストーブ構造は安全基準や環境基準を守るために二次燃焼・三次燃焼システムが採用されており、薪の燃やし方に関しても「技術」が必要であることを知ってください。
結論的に一定の温度で焚いていれば薪ストーブ自身が勝手にその性能を発揮してくれるわけですが、薪ストーブは「大は小を兼ねない」ことも承知してください。更には、住宅の性能との関係です。薪ストーブはもの凄い量の空気を必要とします。室内の空気を薪ストーブが吸い込んで煙突のドラフト効果を発揮させ、煙を外に吐き出しつつ薪を燃焼させています。したがってその必要とされる空気がどこから供給されるかが問題となります。この空気の管理をどの様に行っているのかによって、ストーブの大きさも変わるといえます。
その住宅の性能との関係を見極め、一定の巡航温度で焚き続けた場合を想定し、尚かつ、空気の流入について考察しつつ機種選定を行うのがベストです。したがって住宅性能が取り分け今日「品確法」との関係で向上しつつあることを考えると、一度暖まった住宅はそう簡単には冷えないシステム・性能なので、巡航温度で焚き続けると暑過ぎてしまう場合があります。ですので、大きめの薪ストーブに少量の薪を投入し焚く場合、小さめの薪ストーブに同量の薪を投入して焚く場合とでは、全く違った結果になります。
安心・安定して焚き続けられることが出来るためには、簡単なメンテナンスが出来るように、煙突の形や長さ・位置なども重要になります。かっこよさだけで決めてしまうと、大変な思いをすることにもなります。後悔しないためにも、薪ストーブのことを充分理解した専門業者等に相談するのが賢明です。